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「IQの高い人は集中力も高い」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(345)

IQの高い人には、思考に集中するあまりに他の事に無関心、というイメージが付きまといます。
例えば、DNAの構造を明らかにしてノーベル賞を受賞したワトソン博士は、いつも靴下はペア違いのものを履いていたそうです。
最近の研究によると、このような頭の良い人は集中力が高く、関心のないものを無視する傾向が強いことが分かりました。

これは、米国ロチェスター大学の研究者らが、Current Biology誌に発表した内容です。
(論文タイトル: A Strong Interactive Link between Sensory Discriminations and Intelligence/科学誌名: Current Biology, Volume 23, Issue 11, 1013-1017, 23 May 2013/著者: Michael D. Melnick, Bryan R. Harrison, Sohee Park, Loisa Bennetto, Duje Tadin)

研究では、知能指数IQのスコアと集中力との関係を調べるため、被験者にIQテストを受けてもらい、その上でテレビ画像を用いた視覚テストをおこないました。

例えば、背景に太い線状のパターン映像のある画面を見せ、そのパターン映像が右左へ移動するようにし、被験者にこのパターンの移動方向を答えてもらい、その回答にかかる時間を測定しました。
また、線状パターンの画像のサイズを変化させて、画面いっぱいに広がった状態や、ほんの小さな点となるような状態での変化を見ました。

その結果、パターンの画像が小さい場合では、IQのスコアと回答までの時間が比例関係にあることが分かりました。
つまり、IQが高い人ほど動きを素早く把握することができるという結果となったのです。
ところが、画像サイズが大きくなるとこの傾向は正反対になり、IQのスコアが高いほどパターンの移動方向を認識する時間が増えることが分かりました。

これらの結果は、被験者の集中力が大きく関係していることを示しています。

すなわち、IQが高い人ほど気を散らすものを無視するために、大きなサイズの画像を背景に過ぎないと判断することになり、その認識に時間がかかるようになるのだそうです。

という訳ですので、貴方の知り合いの人が気が利かないのは、集中力を発揮している最中でなのかもしれませんよ。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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