アンチエイジングニュース

「インフルエンザ予防にヨーグルト」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(382)

とうとう、嫌なインフルエンザの季節がやってきましたが、日ごろの体調管理と免疫力を低下させないライフスタイルが予防の基本です。
さて以前に、インフルエンザと乳酸菌飲料の関係を調べた試験結果が、英国の医学誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション」に掲載されました。
(医学誌名:British Journal of Nutrition / Volume 104 / Issue 07 / October 2010, pp 998-1006 論文タイトル:Reducing the risk of infection in the elderly by dietary intake of yoghurt fermented with Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1 著者:Seiya Makino他)

そこで、今日はその続報をお送りします。

2010年の報告は、佐賀県有田町に住む60歳以上のお年寄り101人(平均年齢68歳)を対象に、R-1乳酸菌を含むヨーグルトを飲むグループと、牛乳のみを飲むグループに分け、どちらが風邪症候群(インフルエンザを含む)にかかる率が低いかを調べたものでした。
結果は、R-1乳酸菌ヨーグルトの方が低いということが示されていました。

今回の研究はこの結果を確かめるため、10年10月~11年3月まで、半年間にわたって有田町町内の小中学生全員約1900人にR-1乳酸菌飲料を毎日飲んでもらい、県全体や周辺の地域と比べてインフルエンザの感染率に差が出るかどうかを調べました。

結果は予想以上に差が出ており、有田町の小学生のインフルエンザ感染率は0・64%で、周辺の武雄市、伊万里市、嬉野市、佐賀全体の平均(1・9~10・48%)に比べ、かなり低くなっていました。中学生の感染率も0・31%と、小学生と同様に、周辺や佐賀全体に比べて相当に低かったそうです。
また、「アレルギー性皮膚疾患が減った」「風邪にかかっても軽く済んだ」という声も多かったようです。

さて、R-1乳酸菌は、ウイルスなどを撃退するリンパ球の一種のNK(ナチュラルキラー)細胞の活性を高めることが確かめられています。
すなわちウイルスに負けないためには、NK細胞の活性化といった免疫力をつけておくことが大切と考えられます。

話は変わりますが、ウイルス感染を防ぐには、のどの粘膜を潤しておくことも大切です。
のどの粘膜が乾燥していると、侵入してきたウイルスや細菌を排除する機能が低下するためです。
そのためにはマスクは有効です。マスクそのものはウイルスの侵入を防ぐことはできませんが、のどの潤いを保つ効果があるからです。

そして何といっても、手洗い、うがい、予防接種
こうした対策を組み合わせて、この冬を乗り切ってください。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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