アンチエイジングニュース

「教えるには、叱るよりも褒めろ:科学的に証明」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(380)

「人に何かを教える際は、叱るより褒めた方が効果がある」とよくいわれます。
実際に、学習をする際には褒めた方がより記憶に定着し、学習効果が上がることが科学的にも証明されたという話題です。
これは、生理学研究所(愛知県岡崎市)の定藤規弘教授らの研究チームが、米科学誌プロスワンに報告したものです。

論文タイトル:Social Rewards Enhance Offline Improvements in Motor Skill
著者:Sho K. Sugawara, Satoshi Tanaka, Shuntaro Okazaki, Katsumi Watanabe, Norihiro Sadato
医学誌名: PLoS ONE: Research Article, published 07 Nov 2012 10.1371/journal.pone.0048174

研究では、右利きの成人男女計48人に、左手を使って決められた順序でパソコンのキーボードを打たせ、30秒間で早く正確に入力する練習を12回してもらいました。

続いて練習結果の優劣に関係なく、
(1)自分が褒められる映像を見る
(2)他の人が褒められる映像を見る
(3)自分の成績をグラフで見るだけ

――の3グループに分け、翌日に再びテストして、各グループで入力がどれだけ向上したかを調べたそうです。

その結果、自分が褒められたグループは練習より約20%多く打てたのに対し、他の2グループは約14%の向上にとどまることが分かりました。 
すなわち、学習をする際には褒めた方がより記憶に定着し、学習効果が上がることが明らかになったわけです。

職場だけでなく、教育やリハビリの現場でも、広く応用できそうですね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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