アンチエイジングニュース

「ペット犬のいる家庭の赤ちゃんは、病気に強い」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(369)

最近、イヌやネコをペットにかっている家庭が非常に多くなってきました。

以前は、ペットがいると抜け毛などでアレルギーになりやすくなるといわれてきたのですが、最近の研究で、「犬が飼われている家庭で育つ赤ちゃんは、感染症や呼吸器疾患にかかりにくい」ことが明らかになったという話題です。

これは、米国小児科専門誌ピディアトリクス(Pediatrics)に、フィンランドのクオピオ大学病院の研究者らが報告したものです。
(論文タイトル: Respiratory Tract Illnesses During the First Year of Life: Effect of Dog and Cat Contacts 著者:Eija Bergroth等 医学誌名: Pediatrics July 2012, VOLUME 130 / ISSUE 1 2011-2825)

研究では、生後9~52週の間に健康記録を取り続けた子ども397人について調べました。
その結果、犬や猫が飼われている家庭の赤ちゃんは、せき、喘鳴(ぜんめい)、鼻炎などの感染性呼吸器疾患にかかる確率が約30%低く、また耳からの感染症にかかる確率も約半分に減少していることが分かりました。

特に、犬が家庭にいる場合にその効果が強く、猫でも同様の傾向はあるものの、犬より弱かったとのことです。

また、他の感染リスクの要因(母親による授乳や保育施設の利用、さらには親の喫煙や喘息など)を考慮しても、犬のいる家庭で育つ赤ちゃんでは感染症のリスクは著しく減少していることが確認されました。
さらに、そのような子供では、抗生物質の投与回数も少なかったということです。

以上の結果から、研究チームは「動物との接触が免疫系の発達を助けることで、より整った免疫反応をもたらし、感染期間を短縮させるのではないか」と推論しています。

また、毎日ある程度の時間を屋外で過ごす犬が周りにいることで、生後1年内の赤ちゃんの免疫力が高まる可能性があるとしています。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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