アンチエイジングニュース

「肥満児はアレルギーになりやすい」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(326)

肥満大国である米国では、2~19歳の若年者の16%が肥満とされています。
わが国でも年々小児や若者の間に肥満体型の人が増え、決して対岸の火事ではありません。
そしてこのような肥満の子供は、成人と同様に、心臓疾患、糖尿病、喘息にかかるリスクが非常に高くなります。
さらに肥満児や肥満青年はアレルギーにもなりやすく、特に食物アレルギーにかかるリスクが高いことが報告されています。

これは、米国国立環境衛生研究所のDarryl Zeldin博士が、アレルギー関連医学誌Journal of Allergy and Clinical Immunology(2009, May issue)に報告したものです。

研究では、米国に住む2-19歳の小児及び青少年4,000人について、アレルギーや喘息の頻度を調べました。
その結果、肥満度を示すBMI値(body mass index)が高い子供では、アレルギー抗原に対する抗体の値が高いことが分かりました。
実際、BMII値が高い上位5%以内の子供では、食物アレルギーになるリスクが59%も高くなっていたそうです。
食物アレルギーは、アレルギー反応の始まりで、それが続くと喘息などの危険な症状が発生するといわれています。

この研究者らは、肥満であること自体がアレルギーの原因になるかどうかは分からないとしているものの、若年時に肥満をコントロールすることは、アレルギー反応や喘息のリスクを下げるのに重要であると結論しています。

肥満には食習慣が大きくかかわっていますので、是非とも小さいうちから正しい習慣を身につけることが肝要のようです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。

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