アンチエイジングニュース

「血液型とがん:A、B、AB型の人はすい臓がんになりやすい」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(296)

血液型と性格に関する書籍が沢山出版されています。
気になって時々読んでみるのですが、あまり信頼出来るものはなさそうに思えます。

ところが、血液型とすい臓がんの関係を調べた、レッキとした医学論文を見つけましたので、その内容をお知らせします。

これは、米国がん研究所(NCI)のPatricia Hartge氏らが、権威ある科学誌のNature Genetics (2009, Aug. 2 Issue)に報告したものです。
研究では、すい臓癌患者さん4,300人、及び健常人4,500人以上の遺伝子配列を解析し、血液型との関係を調べました。
その結果、血液型が、A、B、あるいはAB型となるABO遺伝子の変異を有する人では、すい臓がんのリスクが高いことが明らかになったそうです。
一方、O型では、そのようなすい臓がんとの関係は見られませんでした。
今までも、血液型がA、B、AB型の人は、すい臓がんや胃がんのリスクが高くなることが報告されていたそうですが、今回の結果は遺伝子の面から再確認したことになります。

ちなみに、すい臓がんは、早期発見が非常に困難な上に進行が早く、きわめて予後が悪いことから「がんの王様」と言われている厄介ながんです。
厚生労働省の調査によりますと、2004年の日本における死亡数は22,260人で、男性11,933人、女性10,327人にのぼります。
がんの死因別では男女とも第5位で、年々増加傾向にあるということですので、A、B、AB型の人は、特にご注意を!

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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