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「血圧:服の上から測ると高く出る」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(291)

電気屋さんで血圧を測る装置が売られるようになり、家庭でも簡単に血圧を測ることができるようになりました。
また、ドラッグストアなどにも自動血圧計が置いてあり、私もよく利用して一喜一憂しています。
そのような時は服の上から測ってしまいますが、正確度にはいつも疑問に感じています。

そこで今日はその話題です。

高知大学医学部検査部の山崎文靖氏らが、衣服の種類や厚みが血圧測定値に及ぼす影響について、第32回日本高血圧学会総会で発表しています。
研究では、健常ボランティア31人(男性20人、女性11人、平均38±8歳)に、右腕側に様々な厚さの服地をつけて、血圧を測定してもらいました。
そして、同時に左腕側には何もつけず血圧を測定して、それをコントロール値として、比較しました。
なお、血圧計としては、医療機関などで使われる、上腕にカフ(マンシェット)と呼ばれる袋状のベルトを巻きつけ、聴診器で脈を診るタイプのものを使用しています。

その結果0.2mm厚のシャツ(収縮期血圧で、0.9±3.2mmHg)、1mm厚のトレーナー(0.2±2.9)、2mm厚のニット+0.2mm厚のシャツ(0.8±3.0)、4mm厚のニット+0.2mm厚のシャツ(3.4±3.8)、7mm厚のニット0.2mm厚のシャツ(4.9±2.7)と、ニット地が厚くなるに従って、測定血圧が高くなっていました。
拡張期血圧も同様に、ニットの生地の厚さに従って、測定血圧も高くなっていたそうです。

以上の結果から、上腕で血圧測定を行う場合、厚みのある服では測定値が高く出ると結論されています。

ということですので、血圧が高く表示されたからといって、心配しないで下さい。

もちろん、服を脱いで測りなおしても異常値が出たら、お医者さんに見てもらうことが大切です。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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