アンチエイジングニュース

「ブロッコリーが、胃潰瘍や胃がんを予防」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(283)

アンチエイジング野菜1日に約70gのブロッコリーの新芽(スプラウト)を食べると、胃潰瘍や胃がんのリスクも軽減されるそうです。

これは、東京理科大学教授の谷中昭典博士らが、医学誌「Cancer Prevention Research(癌予防研究)」〔2009年4月号〕に発表したものです。

これまでにもブロッコリーを摂取すると、食道がん、膀胱がん、皮膚がん、肺がんをはじめ多数の「がん」のリスクが低下することが示されていました。
そして今回、さらに胃がん予防にも有用であるという報告が加わった訳です。

この予防効果をもたらしているのは、ブロッコリーに含まれるスルフォラファン(sulforaphane)という成分だそうです。
すでに、スルフォラファンが胃がんの原因と言われているヘリコバクター・ピロリ菌(H. pylori)を殺菌する効果があることがわかっていました。
そこで今回の研究では、スルフォラファンの豊富なブロッコリー・スプラウトの摂取によっても、ピロリ菌が減少させるかを調べました。

米国ではピロリ菌の感染率が25~30%であるのに対し、日本では90%と、非常に高い感染率です。
そこで今回の研究では、ピロリ菌に感染した日本人48人を対象に、半数の人には1日
70gのブロッコリー・スプラウトを、残りの半数にはスルフォラファンを含まないアルファル
ファ・スプラウトを摂取してもらいました。
その結果、8週間後にはブロッコリー群にはピロリ菌の感染レベルに有意な低下
みられましたが、対照のアルファルファ群には低下が認められないことがわかりました。

歯で噛んで、ブロッコリーの細胞が壊されたときに初めてスルフォラファンが形成されるのですが、それによって肝臓から発がん物質を不活性化させるのに重要な酵素が産生されることが考えられるそうです。

ということですので、皆様、食事の際にはブロッコリーを沢山お召し上がり下さいね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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