アンチエイジングニュース

「がん患者さんの3/4が、睡眠障害の悩み」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(255)

不眠症や睡眠障害は、化学療法を受けているがん患者さんの3/4以上が悩んでいる症状で、この割合は一般的な健康な人の睡眠障害よりも3倍も高いことが明らかになりました。
とくに乳がんや肺がんを患っている若い患者さんにとって、大きな問題となっています。

これはロチェスター大学医学センター放射線科Oxana Palesh氏らが、臨床がん研究専門誌Journal of Clinical Oncology (2009, Nov. 23 online edition)に報告したものです。

研究では823名の化学療法を受けているがん患者さんに対して聞き取り調査したところ、その37%が不眠症と診断されていることが分かりました。
また43%が少なくとも週3晩は睡眠に入る際の困難を感じたり、あるいは夜間にたびたび起きてしまったりと、その悩みを明らかにしています。

睡眠障害は疲労感を高め、ウツ症の引き金となります。
早期に対応する必要がありますので、がん患者さんご本人はもとより、ご家族の方もご留意いただけますよう。

なお、がんと睡眠についてさらに興味のある方は、米国がん研究所のホームページの中の「Sleep Disorders」をご覧下さい。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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