アンチエイジングニュース

「チョウセンニンジンに、強い抗炎症作用」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(243)

チョウセンニンジン(朝鮮人参)は、ウコギ科の多年草の薬用植物で、オタネニンジン(御種人参) 、コウライニンジン(高麗人参)、或いはジンセンとも呼ばれます。
ニンジン(人参)の名称は、枝分かれした根の形が人間の姿を思わせることに由来するもので、野菜のニンジンはセリ科であり、全く別物です。

勿論、野菜のニンジンも栄養価は高いですが、今回チョウセンニンジンに強力な抗炎症成分があることが、科学的に証明されたと云うニュースです。

チョウセンニンジン(以下、ジンセン)は古来から漢方薬の成分として使われてきたのですが、今回更に有用性の評判が高まることになりそうです。

この報告は、香港大学のhAllan Lau氏等が、医学誌Journal of Translational Medicine(2009, May issue)に報告したものです。
研究者らが最新の分析技術を用いて調べたところ、免疫抑制作用を示すジンセノシドと呼ばれる7種の特殊の糖からなる成分を、ジンセンから分離したということです。
そして、ジンセンの抗炎症作用は、これらのシンセノシドがお互い複雑に作用し合って免疫作用を増強すると考えられるそうです。
ちなみに、米国保健研究機関NIHも、ジンセンには以下の効果があることを明らかにしています。

疾病からの回復を早くさせる。
スタミナを高めて、心理的及び肉体的な活動性を向上させる。
ED障害の治療、C型肝炎ウイルスの治療、さらに更年期障害にも
有効。
・血糖値を下げて、血圧コントロールが可能。(但し、通常糖尿病患者さんは既に血糖値を下げる薬を飲んでいる例が多いので、ジンセンを服用すると血糖値を下げすぎる可能性もあり、注意が必要です。)

このように、ジンセンはなかなかの優れもので、漢方薬の成分と一言で片付けるには惜しい気がします。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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