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「コーヒーやお茶は、子宮がんのリスクを下げる」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(241)

ご存知のように子宮内膜腺癌は子宮内に発生する癌で、高齢化、肥満、あるいは更年期前後のホルモン療法によるエストロゲンの暴露などがその原因として考えられています。
しかし、食生活の影響についてはよく分かっていませんでしたが、今回、コーヒーやお茶を沢山飲んでいる女性は、子宮内膜腺癌のリスクが低くなっている事が確認されました。

この報告は、国際癌専門誌International Journal of Cancer(SOURCEkoron International Journal of Cancer, April 1, 2009.)に、ニューヨーク州ローズウエルパーク癌研究所のSusan E. McCann博士が報告したものです。
研究では、1,100名の女性について、食生活習慣について調べました。

すると、毎日4杯以上のコーヒーやお茶を飲む女性は、飲まない人に比べて子宮内膜癌の発生率が約半分になっていることが分かりました。
同様に、1日2杯以上のお茶を飲んでいる女性でも、子宮関連の疾病のリスクは44%低下していたそうです。

ちなみに、コーヒーのみを飲んでいる人もそのリスクは低かったのですが、その割合はお茶ほどではなく、1日2杯以上コーヒーを飲む人では子宮内膜癌の頻度は29%低下していましたが、統計的にはあまり差がなかったとされています。

何故、緑茶やコーヒーが子宮内膜を保護するかはよく分かっていないのですが、カフェインの入っていないコーヒーの場合では、そのような効果が無かったことから、カフェインが関係していると考えられています。
実際、カフェインは発癌剤を除去する効果があると言う報告もあります。

それ以外の成分については今後調べていく予定だそうで、コーヒーやお茶には、フラボノイドやカテキン、イソフラボンに様な抗酸化物質が多く含まれており、癌の原因となるダメージから身体を保護すると考えられています。

さて、今回の報告はコーヒーやお茶好きの方には朗報ですが、あまり飲みすぎるとカフェインの摂りすぎになり、頭痛や睡眠障害をもたらす事がありますので、ご注意を。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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