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オメガ3脂肪酸:心臓疾患患者さんのウツ症状を改善する」
――ハセ博士のヘルシー情報最前線(227)

最近、青魚やナッツなどに多く含まれているオメガ3脂肪酸が、視力や記憶力の回復に限らず、心臓病、がん、免疫機能など様々な疾病に対しても効果があることが分かってきています。
今回更に、オメガ3脂肪酸が心臓疾患患者さんのウツ症状を改善することが明らかになりましたのでお知らせします。

「心臓疾患とうつ病に関係があるの?」と疑問を持つが多いと思いますが、最近うつ病患者の数が非常に多くなり、また同様に心臓疾患の有病率が非常に高いことから、英国などの専門家の間では、心臓疾患とうつの関係について深い関係があるのではないかと考えられています。
しかし、その理由などは分かっておらず、綿密な調査が行われているところです。

今回の報告はカルフォルニア大学サンジェゴ校の研究者らが、神経医学誌Journal of Psychotherapy and Psychosomatics (2009, July Issue )に発表したものです。
研究では冠状動脈心疾患の症状を持つ987名の成人について、オメガ3脂肪酸の摂取量と疾患に関する状況を調べました。
なお、オメガ3脂肪酸としてはドコサヘキサエン酸(DHA)及びエイコサペンタエン酸(EPA)について、患者さんの年齢、性別、人種などを区別して調査したそうです。

その結果、オメガ3脂肪酸摂取レベルの低い患者さんではうつ症状の発生率は23%だったのに対し、高い人では13%と大きく異なることが分かりました。

即ちこの結果は、心臓疾患を持つ患者さんではオメガ3脂肪酸レベルが低いととウツ症状になりやすいとする過去の研究結果を支持するものです。
そしてオメガ3脂肪酸が、心疾患の患者さんのウツ症状の改善に有効であると考えられる、と結論されています。

ということですので、心臓疾患の人に限らず、青魚などオメガ3を多く含む食べ物を多く摂るようにしましょうね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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