アンチエイジングニュース

「テレビをよく見る人は、幸せそれとも不幸せ?」――
ハセ博士のヘルシー情報最前線(216)

以前お話したかもしれませんが、我が家にはテレビがありません。テレビに費やす時間がもったいなく、他に使った方がよいと思うからです。そのためか、我が家の子供達は大型電気店に行ったりすると、大型テレビが珍しく、テレビの前で釘づけになっていますが・・・。

さて、「テレビをよく見る人は、幸福なのか、不幸せなのか」、という調査結果が、米国メリーランド大学のJohn Robinson教授らにより報告されています(社会学専門誌Social Indicators Research( December 2008 DOI: 10. 1007/s11205-008-9296-6; 論文タイトル. What do happy people do?;著者Robinson JP & Martin S)。研究は、米国人30,000人を対象に、1975 年~2006年の30年間にわたって調べたものです。

それによりますと、教育暦、収入、年齢、家庭生活などを考慮しても、不幸だと感ずる人は、自分が幸せとする人よりも、20%も多くの時間をTVに費やしている事がわかりました。また、不幸せだとする人の51%が、自分には自由な時間がないと答えていました。 一方、幸せとする人では19%だったそうです。更に、自分の生活があわただしいと感じている人は、不幸とする人では35%、幸せな人では23%でした。

以上の結果から、幸福な人は社会な活動により多くの時間を使っており、宗教活動、投票或いは多くの新聞を読んでいる、とされています。そして、テレビに埋没するような嗜好的行動は、短期的には好都合なのですが、長期的には惨めで後悔することが多い、とこの研究者は結論しています。さらに、このような嗜好的な行動をしやすい人は、社会的、個人的にも不利を招きやすいと指摘し、テレビは麻薬のよう亜者であるから、なるべくそれに費やす時間を減らして、社会活動に振り向けるべき、と結論しています。
やや、布教活動推進のような結果ですが、でも、確かにテレビのない生活も、なかなか捨てたものではありませんよ。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧