アンチエイジングニュース

「新型インフル:緑茶成分のカテキンが有効?」――
ハセ博士のヘルシー情報最前線(209)

以前から、インフルエンザに緑茶が有効といわれており、つい先日も、緑茶でウガイすると新型インフルエンザの予防に効果があることを、お伝えしました。
今回更に、緑茶成分であるカテキンが、新型インフルエンザウイルスの重要な部分に直接作用して、増殖を抑えることが明らかになったと言うニュースです。

これは、徳島文理大学薬学部の葛原隆教授らが明らかにした研究成果です。
インフルエンザウイルスの遺伝子はRNAですが、この増殖にはRNAポリメラーゼという酵素が不可欠で、それによりRNAが複製増殖する事ができます。

今回葛原教授らは、A型ウイルスのRNAポリメラーゼを分離し、緑茶に多く含まれている5種類のカテキンを一つずつ加えました。
すると、そのうちの2種類のカテキンが、この酵素の活性をなくすることが分かりました。
次にこの2種類のカテキンと、酵素の立体構造をコンピューターで計算したところ、酵素分子の表面にあるくぼみに、カテキン分子がすっぽりと入り込こむことが分かったそうです。
そして、このためにウイルスの酵素活性が失われ、増殖できなくなると考えられました。
勿論今後、いろんな研究は必要ですが、将来にはカテキン由来の新薬が期待されると言う事です。ただし、今流行している新型ンフルエンザには、このカテキンからなる新薬は間に合いそうもありませんので、当面は、マスク・手洗い、そして緑茶のウガイがインフルエンザの予防にはよさそうです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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