アンチエイジングニュース

「新型インフル:今春に流行した所は、秋はOK?」――
ハセ博士のヘルシー情報最前線(208)

新型(H1N1豚)インフルエンザが、猛威を振るっていますね。皆様の地域は如何でしょうか?
さて、今年の春に流行した所では、この秋はあまり流行しない可能性があるそうです。ニューヨークやボストンなどの都市は、この春大きな流行があったのですが、この秋の流行は比較的小さいようです。これは、米ニューヨーク大学医学部准教授Marc Siegel博士が、ニューヨークタイムズ紙に述べたものです。ニューヨークではこの春10~20%の人が新型インフルエンザを発症し、最大40%の人がウイルスに感染したと考えられています。そして、春には市内で60校が学校閉鎖となり、生徒の18%が欠席したのだそうです。

ところが現在のところ、インフルエンザの症状を訴える人は1日150~250人で、公立学校の出席率も91%と、春に比べるとかなり低い状態にとどまっています。同様の現象は、ボストンやシアトルなど、今春流行した他の地域でも見られているそうです。このような地域の人は、すでにH1N1ウイルスに対する免疫を得ており、「集団免疫(herd immunity)」が成立していると考えられると言う事です。

ちなみに、1918年のスペイン風邪の大流行のときにも、春に大打撃を受けた地域は秋ではあまり大きな影響がなかったとされています。このことは、免疫がインフルエンザの流行を抑えるのに有効な事を示していますが、自分にもその免疫があるかどうかは分かりません。

ワクチンの順番まで待てないので、それまではマスクやうがいで自己防衛に心がけましょう。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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