アンチエイジングニュース

「ノーベル賞受賞者:新型インフルエンザ予防には栄養が大切」――
ハセ博士のヘルシー情報最前線(204)

新型インフルエンザは猛威を振るっています。
都内の電車の中ではマスクをしている人が目立ち、また電車の中などでクシャミをすると、睨まれてしまいます。そこで、今日は新型インフルについて、2つの話題をお送りします。

先ずは、ノーベル賞受賞者の発表のシーズンですので、昨年ノーベル賞を受賞した、フランスのリュック・モンタニエ博士の話題からです。博士は、エイズウイルスの発見者ですが、今回の新型インフルエンザに対しても深い造詣をお持ちです。
10月7日、東京都千代田区の日本記者クラブで講演会があったのですが、その際に新型インフルエンザの予防について、「ワクチンが最も有効だが、食生活の改善も重症化予防に効果がある」と話されています。
博士は、身体が酸化することで免疫力が低下すると指摘され、「イギリスがフランスやイタリアに比べて死亡率が高いのは、食生活も影響している。抗酸化作用のある野菜や果物を摂取することが大切だ」とおっしゃっておられます。

つぎは、新型インフルエンザの予防策には、「緑茶うがい」が有効というお話です。緑茶に含まれるカテキンに抗ウイルス作用があることが分かっています。
東京都東村山市の特別養護老人ホーム「白十字ホーム」の田熊医師は、ホームの入所者に緑茶を使ったうがいや口腔ケアを実施しておられます。田熊医師によると、「緑茶うがいを始める前の15年度には、入所者と職員の計33人がインフルエンザを発症した。翌16年度は11人に減少し、それ以後は20年度までが0~3人の範囲で、今年度は2人にとどまっている」と話されています。そして、「安い緑茶を5リットルのやかんで煮出して使っている。院内感染の病原体となるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を抑制する効果があり、緑茶を使うようになってから、職員がMRSAを怖がらなくなったという効果もある」そうです。

また、静岡県立大学薬学部の山田浩教授は、平成16~17年の冬にかけて、全国の老人ホームの入所者や病院の職員らを対象に、うがいに緑茶カテキンを使用した場合のインフルエンザの発症率を調べました。

その結果によると、緑茶カテキン水を試した76人のうちインフルエンザに感染した人は1人(感染率約1・3%)でした。これに対し、カテキンが入っていない場合では、48人のうち5人(同約10・4%)が感染していたそうです。

以上まとめますと、新型インフルエンザ予防には、「マスク、手洗い、そして、緑茶によるうがい」が有効のようです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。

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