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「糖尿病になると、がんになるリスクも高まる!!」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(187)

糖尿病は生活習慣病の一つで、食生活が重要なファクターである事はご存知の通りです。
糖尿病にかかると、がんになる危険性も高まるという結果が、厚生労働省の研究で明らかになりました。

お互いあまり関係なさそうな疾病だと思っていたのですが、どちらも高齢化社会の訪れと共にますます深刻な疾病になりますので、取り上げてみました。

これは、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が約10万人を対象に調べた研究から明らかになったもので、糖尿病にかかっていると、がんを発症する危険が2~3割高まるということです。

研究では、先ず1990年から1994年にかけて、40~69歳の男性約4万7,000人、女性約5万1,000人に対して聴き取り調査しました。

そして、その後の経過を2003年まで追跡したところ、男性で3,907人、女性では2,555人が何らかのがんにかかっている事が明らかになりました。

この結果を更に詳しく解析したところ、糖尿病になっていた人ががんも同時に発症するリスクは、糖尿病ではない人ががんを発症するリスクよりも、男性で27%、女性では21%高い事が明らかになったそうです。

がんの種類別では、男性では肝臓がんで2.24倍、腎臓がんで1.92倍、膵臓がんで1.85倍でした。
また、女性では、肝臓がんで1.94倍、胃がんで1.61倍だったそうです。

素人目には、糖尿病とがんは全く関係がなさそうに見えますが、糖尿病になるとインスリンの過剰分泌状態になります。

この状態なると、細胞の増殖が刺激され、がんが発生しやすくなる事が過去の実験で明らかになっています。

以上の結果から、糖尿病につながる肥満や運動不足、喫煙といった生活習慣を改めることが、がんの予防にも役立つと考えられるそうです。

ということは、がんも生活習慣病の一つなのかもしれません。
まずは生活習慣を見直す事が、これらの疾病を近づけないようにするには重要のようです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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