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「ペットは心臓発作のリスクを下げる」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(183)

ペットがストレス解消に役立つことはどなたも経験していると思いますが、うれしい事に、飼い主の心臓発作のリスクをも下げることが、最近の研究で明らかになったというニュースをご紹介しましょう。

これは、米ミネソタ大学脳卒中研究所のAdnan Qureshi博士が、ニューオーリンズで開催された米国脳卒中協会(ASA)国際脳卒中会議2008で報告したもので、ネコを飼育している人は心臓発作リスクが約30%低下することが示されています。

研究は、1976~1980年に実施された第2回米国民健康栄養調査(NHNES)に参加した30~75歳の米国人4,435人を対象としたものです。
このうち2,435人がネコを飼っているか過去に飼ったことがあったそうです。

これらのペットを飼った経験のある人と、飼った経験がなかった人について、心疾患および脳卒中などの死亡率を10年間追跡しました、

すると、ネコを飼ったことのある人では、心臓発作による死亡率が低いことが明らかになりました(心臓発作リスクが30%軽減)

このような効果は、ネコに限ったものではなく、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校メディカルセンターのKathie Cole氏が、イヌと心疾患に関する研究を行ってその効果を確認しています。

2005年に米国心臓協会(AHA)年次集会で発表された研究では、心不全の患者が1回、12分間イヌとともに過ごすだけで、心臓および肺の機能に改善がみられるそうです。

という訳ですので、皆様、ペットを飼育することによる効果を十分に生かしていただければと願っています。
ただし、イヌの散歩の際には、生理作用の後始末はお忘れなく……。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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