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「緑茶は、抗生物質の効力を高める」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(176)

 薬局で薬をもらう時、薬剤師さんが「この薬は、お水で飲んでくださいね」とか、「ジュースを一緒に飲むのは避けてくださいね]などとよく言われます。

 薬との飲み合わせにより、薬効が弱まったり、逆に強くなりすぎたりすることがあるからですが、今回、緑茶で抗生物質を服用すると、抗生物質の効果が高くなることが報告されましたので、お知らせします。

 エジプトでも緑茶をよく飲むのだそうです。そして、抗生物質の服用の際には、お茶で飲むことが多いのだそうです。

 そこでエジプトの研究者らが、緑茶で抗生物質を服用した場合、その抗生物質の効果を弱めないか、或いは逆に強めるなどの影響が出ないかについて調べました。

 その結果、緑茶が、薬剤耐性菌やその他のバクテリアに対する抗生物質の効力を3倍にまで強めることが明らかになりました。

 これは、エジプトAlexandria大学薬学部のMervat Kaseem博士が明らかにしたもので、スコットランドで開かれた微生物学会で報告されたものです(2008, March 30)。

 研究では、細菌感染の際に使用されている、28種の抗生物質に対する緑茶の影響を調べました。

 その結果、緑茶が、抗生物質の持つ細菌に対する死滅作用を高めることが明らかになりました。
 例えば、クロラムフェにコールの場合では、緑茶を共に摂ることにより、細菌殺傷力を2倍に高めたそうです。

 また、セファロスポリン系の抗生物質薬剤耐性菌に対しても、緑茶を同時に飲むことにより20%も、その効果を高めることが明らかになりました。

 この研究では現在使用されているほとんどの抗生物質について調べられているのですが、いずれの場合も、緑茶と同時の飲むことにより抗生物質の効き目が高まり、またバクテリアの薬剤耐性度が低下させると報告されています。

 この報告によると、抗生物質を緑茶と一緒に飲めば、よく効くようになるのでよさそうに思えますが、同時に何らかの副作用も強まる可能性も否定できません。
 従って、当面は今までどおり、お水で服用するのがよさそうですね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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