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「バイアグラ、レビトラ、シアリスの安全性: 糖尿病患者さんもOK」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(174)

 現在日本では、勃起不全治療薬(ED治療薬)として3種類が発売されています。
 ご存知のバイアグラ、効き目が早いレビトラ、有効性が持続するシアリスです。
 これらはいずれも、(ED以外は問題のない)健康な人には非常に有効で、絶大な人気となっているようです。

 しかし、心臓病や高血圧症の人には、副作用が出やすくなることが警告されています。
 また、生活習慣病として重要な、糖尿病の人に対する安全性については以前より論議されていました。

 今回、今までの研究データを再確認した結果、糖尿病の人に対しても安全で効果が高い、との報告がありましたのでお知らせします。

 このレビューは「コクランライブラリー」(2007)に掲載されたものです。
 ちなみに、このコクランライブラリーは、健康に関する全ての研究結果を再評価し、科学的見地から見直しをおこなうもので、その信頼性には定評があります。

 この報告を行ったのは、イスラエルLady Davis Carmel 医学センターのMoshe Vardi博士で、今まで発表されている8つの研究結果について再評価しました。
 全体で1,759名の男性について調べられており、その内の80%が2型糖尿病患者であり、残りは1型糖尿患者でした。

 まず、これらの糖尿病の方に対する有効性についてですが、これら3種の5型ホスホジエステラーゼ阻害薬(phosphodiesterase type 5 (PDE-5) inhibitors)の報告全てで勃起不全が改善しており、性交渉が可能となる頻度がプラセボに比べて26.7%も高くなっていました。

 次に副作用を調べたところ、これらの報告には重大な副作用は認められず、最もよくあるものとしては、頭痛、火照り、上気道の不快さ及び風邪症状でした。
 しかし、全体の副作用の頻度は、対象群に比べて4.8倍になっていたそうです。

 以上の結果から、糖尿病患者についても、これらのPDE-5薬の短期使用はかなり安全なものであるとされています。
 しかし、これらは数時間から36時間程度持続する薬ですので、その間については、他の薬と飲み合わせついては十分に注意が必要、との警告がなされています。

 さて、糖尿病患者さんは、健康な人に比べてEDになる頻度が3倍も高いことが分かっています。
 このような糖尿病患者さんにとって、朗報ではないかと思い取り上げてみましたが、先ずは糖尿病自体の治療ことを心がけられますよう。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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