アンチエイジングニュース

都会の女性は乳がんにかかりやすい!

 国内における乳癌の頻度は年々増加しており、1年間に約3万6千人の方が乳癌と診断されています。
 この乳癌による死亡は、日本の女性の癌による死亡の第4位にあたります。
 検診による早期乳癌の診断率が向上しています。その原因としては、食生活などの生活の欧米化、晩婚に伴う初産年齢の上昇などが考えられています。

 ところが、今回、都会に住む女性は乳がんのリスクが高いとの報告が、英国よりありましたのでお知らせします。

 この報告は、ロンドンのプリンセス・グレース病院のニコラス・ペリー博士がシカゴで開催された北米放射線学会(2007年11月)で報告したものです。

 最近、乳房エックス線撮影(マンモグラフィー)が良く使用されるようになって来ました。

 この検査を行うと、乳房腺が多くなって細胞組織密度が高い女性では、脂肪が多い女性よりも乳がんにかかる確率が高いことが知られています。

 そこでこの研究者らは、この乳房組織の密集度と、住んでいる地域との関係を調べました。

 都市部、都市郊外、農村地域に住む972人を調査したところ、ロンドンなどに住む女性は都市部以外に住む女性よりも乳房組織の密集度が大幅に高いことが分かりました。
 この傾向は、50歳未満の場合にはより明確だったということです。 

 先日、最近の経済が急成長している中国でも乳がんが急増しており、生活の西洋化やストレスが原因と報告されています。
 特に北京や上海では、10年前に比べ、北京で23%、上海では31%増えたとのことです。

 乳がんの場合、遺伝によるものは10%程度で、一番の原因は不健康な生活であるといわれています。
 酒、たばこ、食生活の西洋化による肉類のとりすぎ、女性ホルモン入り化粧品などの使用と共に、都会生活でのストレスそのものにも注意が必要のようです。

 乳がんの早期発見を目指すピンクリボンの運動が盛んになってきましたが、女性の皆様、特にストレスの多い都会の方はこの運動をご理解し、早期発見を心がけられますよう。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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