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「メタボに防風通聖散!」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(167)

このところ、中高年男性の間では、メタボリック症候群が話題となっています。
実際、おなかが出てきたので「自分もメタボかな」と思っている人も多いと思います。

さて、漢方薬として古くから使われてきた防風通聖散(ボウフウツウショウサン)が、ここに来てメタボの特効薬になるとして、凄い人気になっています。

防風通聖散には、マオウ、ダイオウ、ボウフウ、カンゾウなどの18種類の生薬が含まれています。
漢方的には、「実証」といわれる体質の人の体調を整えるのに使用されてきたもので、太鼓腹・卒中体質の肥満した人の高血圧などの諸症状の緩和に使用されています。

この防風通聖散が突然大ヒットし出し、06年度には108億円と前年度に比べ4倍に急拡大、大ヒット商品になっているようです。

特に小林製薬は、防風通聖散を主成分にした漢方薬「ナイシトール85」を中高年の肥満改善薬として発売して以来、初年度出荷額35億円となる大ヒット商品となっているそうです。

また、ロート製薬も昨年11月に発売した「和漢箋・ロート防風通聖散錠」が好調だそうで、この後にもクラシエ薬品(旧カネボウ薬品)も同じ成分からなる「新コッコアポS錠」のリニューアルを行うとの事で、メタボブームに拍車をかけそうです。

確かに、防風通聖散にはダイエットに効くと考えられる成分が多く含まれています。
体脂肪の燃焼を促し、発汗や利尿・便通も促し、血液の循環も良くなるとされています。

また、古来から高血圧の人のクスリとしても用いられてきました。
肥満になりやすい体質を改善して、動脈硬化症や糖尿病、通風といった代謝異常に起因する病気を予防することができるといわれています。

しかし、含まれているダイオウには子宮収縮作用がありますので、妊娠中の人は避けるべきです。
また授乳中の人が服用した場合、お乳を飲んだ子供が下痢になる事がありますので注意が必要です。

先ずは、医師や薬剤師に相談してから服用するようになさってください。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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