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「コーヒーには痛風予防効果」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(166)

 痛風は血液中の尿酸がたまる代謝障害の一つです。
 突然足の親指の関節などに激痛が走る、それはそれは痛いもので、風に当たるだけで痛むことから、この名がついたといわれています。
 高エネルギー食の摂り過ぎ、アルコールの飲みすぎ、肥満などが原因で、30-40歳台の男性によく見られます。

 さて、コーヒーを多く飲む男性は、痛風のリスクが低いという結果が報告されています。

 これは、バンクーバーにあるブリティッシュコロンビア大学のHyon K. Choi博士らが、リウマチ学会誌(Choi, H.K. Arthritis & Rheumatism, June 2007; vol 56: pp 2048-2054)に報告したものです。

 研究は、Health Professionals Follow-Up Studyに登録された男性医療従事者約46,000例のデータに基づき、12年間の研究期間中に痛風を発症した757例と、発症しなかった人の食生活について詳しく調べたものです。

 その結果、コーヒーを1日4~5杯飲む人では痛風になるリスクが40%低下していることがわかりました。
 また1日に6杯以上飲む人では、実に約60%も低下していました。
 なお、私のように、1日1~3杯程度のコーヒーを飲む人では、そのリスク低下は8%程度だそうです。

 コーヒーと聞くとすぐにカフェインの効果を思い起こさせるのですが、カフェインを含む紅茶を飲んでもの痛風のリスクは低下しないこと、カフェインレスコーヒーでもある程度効果があったことから、カフェインは直接関係なさそうです。
 しかし、1日4杯以上のカフェインレスコーヒーを飲む人では、痛風リスクの低下は27%にすぎなかったことから、カフェインが入っているほうがその効果が強いようです。

 いまのところ何故コーヒーが痛風リスクを低下させるのかはわかりませんが、コーヒーに含まれる抗酸化物質のフェノールクロロゲン酸が影響しているらしいということです。

 ちなみにこの研究は男性について調べたもので、コーヒーを飲む女性についての痛風リスクを下げるかどうかは不明です。
 しかし、このところコーヒーや緑茶など、私たちがよく口にする飲料のさまざまな効果が報告されるようになって来ています。私は、コーヒーもお茶も大好きなので、うれしい限りです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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