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「紅茶にミルクはダメ!せっかくの効能がなくなる」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(161)

 仕事の休み時間に飲む紅茶は、サイコーですね。
 ブランディを入れたりすると、さらに美味しくいただけます。
 ところが、最近の研究によると、紅茶にミルクを入れるのは、せっかくある紅茶の効能が打ち消されてしまうので、入れない方がよいということです。

 これは、ベルリン大学カリテ病院(Charite Hospital, Universitatsmedizin-Berlin)の心臓病学教授Verena Stangl博士が、欧州心臓医学誌European Heart Journal(2007, Jan.9)に報告したものです。

 紅茶には、カテキンなどが多く含まれており、心疾患の予防に有効であるといわれています。
 ところが、この研究者等は、英国でも紅茶をよく飲むのにも拘わらず、アジア人ほどは心疾患の頻度が低くないことに気がつき、その理由を研究しました。

 そしてその理由として、英国では紅茶にミルクを入れる風習がありますが、それがいけないのではないかと考えたのだそうです。

 そこで、16名の健康な更年期後の女性に、0.5リットルの紅茶、同時に10%のスキムミルクを入れた紅茶、あるいは水だけを飲んでもらい、紅茶の効果がどうなるかを調べました。

 紅茶を飲んだ2時間後に、これらの人の上腕動脈の動きを高解析度超音波装置で測定したところ、紅茶だけの人では、動脈が拡張し、血液がスムーズに流れる事が確認できたそうです。

 ところが、紅茶にミルクを加えて飲んだ人では、そのような効果が見られなくなっている事が分かりました。

 次にラットに紅茶を飲ませた後に、大動脈及び内皮細胞を取り出して調べたところ、紅茶のみの場合では血管が拡張していたのですが、紅茶にミルクを加えたものでは、やはりその効果は見られなくなっている事が確認されました。

 以上の結果から、ミルクを紅茶に加えると、カテキンなどの効果である血管拡張作用が打ち消されることが明らかになったとのことです。

 ミルクの主要タンパク質成分であるカゼインが、紅茶成分と結合し、カテキンの濃度を下げたのではないかと考えられるそうです。

 健康目的に、紅茶を飲む場合には、ミルクを入れないほうがよさそうです。

 ブランディーはどうなんでしょうか? 
 私は、紅茶に入れず、直接飲んでも構いませんが…。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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