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「フルーツジュースはアルツハイマー痴呆になりにくくする」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(160)

 アメリカのレーガン元大統領は、アルツハイマー痴呆で2004年に亡くなりました。最後には最愛の妻ナンシーさんをも見分ける事が出来なかったそうです。
 ハンサムな俳優として活躍し、現役中は頭脳明晰だった大統領だっただけに、その話を聞いた時はショックでした。
 実際、私ぐらいの年齢になると、アルツハイマー痴呆がとても気になります。

 さて今回は、ジュースを飲むとアルツハイマー病にかかるリスクが少なくなるというニュースがありましたので、ご紹介しましょう。

 これは米国テネシー州にあるVanderbilt大学医学部のQi Dai博士が、米国医学専門誌のAmerican Journal of Medicineに報告したものです。

 今回の研究は、広島、ハワイオアフ島、米国シアトルに住む日系人1,800人について調べたものです。
 これらの人について、1992年以来、フルーツジュースおよび野菜ジュースの摂取量を調べ、同時に2年ごとに精神機能の検査を行いました。

 その結果、これらのジュースを週1回未満しか飲まない人に比べ、週3回以上飲む人では、アルツハイマー病の発症率が76%も低くなっており、週1~2回飲む人でも16%低い事がわかりました
 研究者によると、ジュースなどに多く含まれる抗酸化物質ポリフェノールがその効果をもたらしたのではないか、という事です。

 ポリフェノールは、果物や野菜の皮の部分に多く含まれているので、丸ごとを絞ったジュースだと特にその効果が高いと考えられます。

 ちなみに、アルツハイマー病は、脳内に形成されるアミロイド・ベータたんぱくがその原因と考えられています。
 従って、ジュースに含まれるポリフェノールの抗酸化作用により、アミロイドタンパクが作られるのを防ぐのではないかという訳です。

 というわけで、私も極力、果物や野菜をまるごと絞ったジュースを飲むよう心がけるつもりです

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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