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「チョコレートを食べると、心疾患の予防に」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(154)

 チョコレートは私の好物の一つです。仕事に疲れたとき、口の中に一個入れると疲れがとれ、幸せな気分になりますね。ちなみに、98%カカオ入りよりも、76%入りが好きですが……。

 さて、今回は私のようなチョコレート好きの人に朗報です。
 チョコレートを食べると、血小板が血液凝固を起こしにくくなり、ひいては心臓疾患に罹りにくくなるというものです。

 これは、シカゴで開催された米国心臓病協会年次集会(AHA, 2006)で、米ジョンズ・ホプキンス大学医学部のDiane Becker博士らが報告したものです。

 研究では、若年性冠動脈性心疾患(CHD)の家族歴があり、かつチョコレート好きな139人について、血小板が凝集するのに必要な時間を調べ、チョコレートを食べていない対照群と比較しました。
 ちなみにこれらの人は、運動、喫煙、その他血小板の活性に影響を及ぼすものを避けた生活をしてもらったそうです。

 その結果、チョコレートを食べた群では血液凝固にかかる時間が平均130秒であったのに対して、対照群では約123秒で、明らかに血液凝固作用が低下している事がわかりました。
 また、血小板活性により生じる老廃物を調べた検査でも、チョコレート摂取群の尿にはこの物質の量が低くなっており、血小板の活性が低下している事が明らかになりました。

 これらの結果から、チョコレートを食べると血液凝固作用が弱くなって、血液が固まり血管を詰まらせるような心疾患が生じにくくなると期待されるわけです。

 そして、チョコレートも大量に食べる必要はなく、食べてから12時間程度はその効果を期待できるという事です。

 ちなみに、チョコレートにはフラボノイドと呼ばれる抗酸化物質が豊富に含まれており、これが効果の源のようです。

 しかし、チョコレートには砂糖や脂肪分が大量に含まれている製品もありますので、できるだけ高品質のものを摂るのがよさそうです。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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