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「魚を食べると、心筋梗塞の発症率が激減」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(149)

 心筋梗塞は心臓の筋肉(心筋)に、十分な血液が送られなくなって心筋が死んでしまう病気です。
 症状は突然胸の中央に焼けるような強烈な痛みで始まり、呼吸困難・めまい・吐き気・冷や汗などの症状をともなうこともあります。

 この心筋梗塞は心臓の冠動脈管に動脈硬化が起こり、血管が塞がれた状態となって血液が流れなくなり、心筋が働けなくなって起こります。依然死亡率の高い疾患です。

 ところがありがたい事に、魚を週に8食食べる人は、1食しか食べない人と比べ、心筋梗塞を発症する危険度が60%近くも低いことが分かりました。

 これは厚生労働省研究班の大規模調査により分かったもので、岩手、秋田、長野、沖縄県内に住む40~59歳の男女約4万人を対象に、1990年から約11年間追跡調査して明らかになりました。

 研究では、魚の摂取量に応じて5グループに分けて、心筋梗塞の発症率を比較しました。
 その結果、摂取量が週1食(1日当たり20グラム)程度の人たちに比べ、週5食(同110グラム)程度食べるグループは30%、週8食(同180グラム)程度食べるグループでは57%も心筋梗塞の発症リスクが低くなっていたそうです。

 ご存じのように、アジ、イワシ、サンマ、サバなど脂肪の多い青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの脂肪酸が多く含まれ、食べた人の血管を詰まりにくくする効果があることが分かっています。

 是非皆様これらの魚類を多くお摂りになり、心筋梗塞などのリスクを出来るだけ下げるような食生活を送られますよう。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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