アンチエイジングニュース

「老化予防には、ビタミンCが有効。日本の科学者が確認!」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(142)

 ビタミンCはご存じのように抗酸化ビタミンです。抗酸化能を活性化して体内で起こる様々な酸化ダメージを抑制し、身体に良い効果を与える事がよく知られています。
 そして、老化の抑制にも有効ではないかと言われてきました。

 今回この事が科学的に確認でき、このビタミンCが老化の予防に有効である可能性が高まったという報告をお知らせしましょう。

 この報告は、東京医科歯科大と東京都老人総合研究所などの研究チームが突き止めたもので、権威ある科学誌である米国科学アカデミー紀要(Proceeding of National Academy on Science 2006, April 4)の電子版に報告されました。

 研究では、老化が進むと産生量が減少するたんぱく質を解析したところ、なんとビタミンCを合成する酵素と同一であることが分かったのだそうです。

 次に、このたんぱく質を持たないマウスを遺伝子操作で作り、正常なマウスと同時に飼育したところ、生後6カ月後には正常なマウスはすべて生きていたのに対し、このたんぱく質を持たないマウスは半数が老衰で死亡すること明らかになりました。実に4倍も早く老化が起こったことになるそうです。

 また、臓器や血中のビタミンC量を比べたところ、このたんぱく質を持たないマウスは、正常なマウスのビタミンCの10分の1しか作られていませんでした。
 これらの結果から、研究チームは「マウスは体内でビタミンCを合成するため、たんぱく質を持たないマウスは、ビタミンC合成ができず、老化が急速に進んだと考えられる」としています。

 ところでヒトの場合はマウスと異なり、このたんぱく質があっても体内でビタミンCを作ることはできません。
 すなわち今回の実験結果は、ヒトでもビタミンCが直接的に老化予防に有効とはいえないのですが、それでもビタミンC代謝経路を活性化する事で、ヒトの場合も同様に老化を抑制できる可能性もあると思われます。楽しみな結果ですね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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