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「電解水:ノロウイルスや、鳥インフルエンザウイルスを抑制」――ハセ博士のヘルシー情報最前線(140)

 日本各地でノロウイルスによる感染が広まっており、死者も出ています。
さらに、米国でもノロウイルスが流行し始め、豪華客船の船内で集団発生したというニュースがありました。
 また、宮崎県の養鶏場では高病原性の鳥インフルエンザウイルスが発生し、今後人間にも感染する新型インフルエンザが発生するのではないかと、大問題になっています。

 さて今回、電気分解した水には、このようなウイルスに対する抑制効果がある事が分かりました。
 これは、三洋電機株式会社が1月17日に発表したもので、空気清浄機や加湿器に使われている電解水には、ノロウイルスを抑制する効果のあることが、群馬県衛生環境研究所との共同実験で明らかになったというものです。

 実験では、人間に感染するノロウイルスは試験管で培養できないため、ウイルス学的に性質が似ており、ネコに下痢を伴う胃腸炎を発症させる「ネコカリシウイルス」を代用して行いました。

 ネコカリシウイルスを含む溶液に、通常の水道水の約10倍となる1リットル当たり2ミリグラムの塩素濃度を持つ電解水を混合したところ、ウイルスの感染力を示す感染価が99%以下に低減できる事がわかりました。

 三洋電機では、以前から電解水の除菌作用に注目して、洗濯機や自販機などに活用してきていたのだそうです。
 また、昨年8月には、電解質を用いた空気清浄機などの5製品を発表し、環境関連製品の強化を図っているそうです。

 ちなみに、同社の電解水技術は、水道水を電気分解して除菌除ウイルス作用を持たせたもので、同社はこれまでに、鳥インフルエンザやアレルギー物質などの抑制効果も確認しているとのことです。

 鳥インフルエンザウイルスには、以下の処理などが効果がある事が証明されています。
* 次亜塩素酸を含む漂白剤
* 95%アルコール(エタノール又はメタノール)
* ホルマリンやヨードを含む殺菌剤
* 酸性状態

(SARSが流行した時には、酸性の水蒸気が一日中空気中にあるように、24時間酢酸を蒸発させて、感染を防いだと伝えられています。酢の酸性が、ウイルスの感染力を低下させるそうです)

 また、加熱処理は最も有効なウイルス除去方法です。ウイルスは22℃の水中では4日間生存でき、0℃では30日も生き続けるのですが、60℃のお湯の中では30分で死滅することがわかっています。

 このところウイルス感染についての話題が次々と出てきていますが、今回のような電解質に限らず、様々なウイルス除去法を用いて、何とか流行から逃れるようにしましょう。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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