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重金属とキレーション――PART2 キレーション:DMPS概要

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画像注14

2-3-dimercaptopropane-1-sulfonateことDMPSはDMSAと性質がとてもよく似たキレート剤です。化学構造上水銀や鉛、カドミウム、ヒ素、スズなどの重金属と相性が良く、これらの重金属のデトックスに良いとされています。

 しかしFDA(アメリカ版厚生省)の認可が完全に下りていないため、使用するには監視または規定のもとで行なう必要があります。

 DMPSの長所はDMSAと同様水銀に対して高い親和性(吸着力)を持っているため、水銀の蓄積が高い多くの日本人に効果の良い治療が行なえるということだと思います。そのうえDMSAと違って血液脳関門を通過しないため、他臓器の重金属を脳に運んでしまうということの心配がいりません。過去に鉛中毒の子供たちを対象に5日間のDMPS治療を行なったところ、腎臓・肝臓に大きな負担をかけることなく血中の鉛濃度を下げたと報告されています(注15)。

 DMPSの最大の短所はFDAの認可が下りていないことです。またDMSAに比べると腎臓への毒性が若干高いと報告されています(注11)。また必須ミネラルである亜鉛に対して高い親和性を持っているため、亜鉛欠乏症を引き起こす可能性があります。DMPSを使用する時はこれらの因子を十分に認識した医師の指示のもとで治療を受けてください。 

(注14)www.epochem.com
(注15)Chisolm, JJ Jr., Thomas DJ, Use of 2,3-dimercaptopropane-1-sulfonate in treatment of lead poisoning in children. J Pharmacol Exp Ther. 1985 Dec:235(3):665-9.

(A.T.Still University of Hearth Sciences Medical Student・Makoto Uchiyama)

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