アンチエイジングニュース

 男性は視覚的な生物で、エロティックな写真を見ると反射的に反応し、性欲が刺激されると考えられてきました。ところが最近の研究では、男性だけでなく、女性の脳も同じように、エッチな写真に素早く反応することが分かったそうです。

 これは、米国の名門ワシントン大医学部Andrey P. Anokhin博士らが、脳研究で権威のあるBrain Research誌(Brain Research, on-line May 18, 2006)に報告したものです(論文タイトル:Rapid discrimination of visual scene content in the human brain)。

 研究では、女性ボランティア264人に、脳波の事象関連電位(event-related potentials, ERP)を測定するために電極を頭につけてもらいました。次に、普通の生活の写真から刺激的な性的な写真を含む55枚のカラー写真を12~18秒間隔で見せ、それぞれの写真を6秒間見続けてもらいました。

 そして、写真を見た際の脳が活性化されるまでの時間、脳のどの領域が活性化されるかなどを調べました。

 その結果、エッチな写真を見た際にはEPAは160ミリ秒で反応し、ほかのどのような写真を見た場合に起こる時間よりも20パーセントも早く起こることが分かりました。すなわち、写真などによる視覚刺激で脳は早い反応を起こすのですが、特にエッチな写真を見た際には脳はさらに素早く反応するというわけです。

 このERPは最初に大脳皮質(brain’s cortex)に強く現れ、その直後に脳のいろいろな分野に枝分かれして活性化部が広がっていったのですが、エッチな写真を見た時は、ほかの写真を見た時とは異なる脳の部分が活性化されていったそうです。

 以上の結果から、今まで信じられていたように、性的写真は男性だけが刺激されるのではなく、女性も同様に素早く刺激を受けて反応することが明らかになったと研究者らは述べています。

 そして、男女共に脳はエッチな写真には素早く反応することから、私たちの脳はエロティックなものに素早く反応するようプログラムされており、そのような性的事象は生命維持に重要で、生物の進化上保存されてきたものであろうと結論づけています。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧