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肌のしみを防ぐ――ハセ博士のヘルシー情報最前線(119)

 ベータ・カロチンとは、カボチャやニンジンなどの緑黄色野菜に含まれるカロチノイド系色素のひとつで、赤色をした色素成分です。

 体内でビタミンAに変わり、のどや消化管の粘膜、皮膚を健康に保つ働きをします。不足すると肌がかさつき、吹き出物が出やすくなったりもします。ベーターカロチンを上手に取ることは肌を守るためにはとても大切です。

 さて今回、ニンジンをゆでて食べるとベータ・カロチンの体内への吸収率が高まることが伊藤園中央研究所などの研究で分かりましたので、お知らせします。

 研究では、24~41歳の男性8人を対象に、生のニンジンとゆでたニンジンをそれぞれ200グラム食べてもらい、ベータカロチンの血中濃度を調べました。その結果、ゆでたニンジンは生の場合に比べて、摂取後6時間で平均1.4倍、8時間で1.6倍に達していることが分かりました。

 ゆでたニンジンを基に作った野菜果汁を飲んで肌の状態を調べた別の実験では、摂取後8週間で13人の対象者全員のしみの面積の減少が確認されたそうです。

 紫外線や煙草、アルコールなどによってできる活性酸素は、過酸化脂質を作り出し、動脈硬化や心筋梗塞、狭心症などの慢性疾患や老化速度などを早めます。また、年齢とともに活性酸素を除去する酵素の働きが弱くなるため、どうしても高齢になるとしみなどが出来やすくなってしまいます。

 ベータ・カロチンはこの活性酸素の除去酵素を活性化するのに必要な因子ですが、この成分を効率よく取り、老化を少しでも遅らせることが大切です。

 特にこれからの季節は紫外線が強くなりますので、うまくベータ・カロチンを取って、肌を守って下さい。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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