アンチエイジングニュース

 エステティシャンを養成する滝川エステティック学院の同窓会エステジュールクラブが主催する講演会が6月6日、東京・台東区の滝川株式会社(NPO法人アンチエイジングネットワークの賛助企業)で開催されました。

 最初にトニーズコレクション代表取締役副社長のたなか涼子さんが、「サロンワークに活かすハイパーメイク」と題した講演を行ないました。

 たなか涼子さんは、トニータナカビューティースクールでヘアメイクを指導する専任講師を務めながら、ハリウッドスターをはじめ、国内外の芸能人のヘアーメイクを担当してきました。その活躍の場は雑誌にとどまらず、テレビコマーシャルの特殊メイクを担当することもあるそうです。大勢の芸能人のヘアメイクを担当してきて「プロの方は売れている人はもちろん、売れていない人も肌に神経を遣い、すごくキレイ。逆に肌の汚い人は画面に出てこられない」と感じていたそうです。

 後年、日本のブライダル業界で一般人のメイクをするようになった時、プロに比べて一般人の肌が汚いことに驚き、「本当にキレイにしてあげるにはどうしたら良いのだろう。人は誰でもスターになれるのだから」という視点に立ってヘアメイク指導を行なっているとのことです。

たなか涼子先生 この講演会では、実際にモデルを使ってメイク方法の指導を行ない、長年培ってきたメイク技術を披露しました。(1)クレンジングは肌をこすらず、ローションで汚れをふき取る、(2)ローションは塗るだけでは入らない。肌を持ち上げるようにパッティング、(3)1週間に1度、水分を取りながら半身浴をすると肌の表面まで水分が上がってくる、(4)乳液はコットンで。含水量が少ない目の下から全体に塗る、(5)ファンデーションはシミのところだけ若干厚めに塗る、(6)出っ張っている部分に明るめのコンシーラーを入れる、(7)リキッドアイラインは風に少しさらして水分を蒸発させてから使う、などの点がポイントとして紹介されました。

 「ブルック・シールズ、ジェニファー・コネリーは、メイクにナチュラルさを求める」など、ハリウッドスターのメイクを数多くこなしてきたたなか涼子さんならではの情報が満載でした。

漆畑修先生 つぎに、東邦大医学部皮膚科学第二講座助教授で東邦大大橋病院美容医学センター長の漆畑修先生が「美容皮膚科とエステティック『過去・現在・未来』」と題した講演を行ないました。

 まず、美容皮膚科の歴史を紹介されました。「美容皮膚科」が学問として認知されるまで長い年月がかかったことや皮膚科医は美容を見下していた時代があったこと、1970年代になって形成外科に美容外科ジャンルができ、美容医療の研究と診療が開始されて、皮膚科医の美容に対するアレルギーが解消されてきたことを振り返りました。

 80年代になるとメディカルエステティックが登場し、90年代には米国皮膚科学会が美容皮膚科重視施策を発表、美容はサイエンスとして確立され、スキンケアの基礎研究が盛んになり、2000年代は美容皮膚科学会の学会員が急増し、ドクターズコスメが盛んに開発され、アンチエイジングがブームになったとのことです。

 不規則な生活は老化を進める原因になるとし、適度な運動と3度の食事、良質の睡眠、リラクゼーション、紫外線ケア、保湿ケアがアンチエイジングでは大切と強調しました。

 肌を若々しく美しく保つためには、身体を健康に保つための知識を持ち、肌の機能と特性を科学的に理解することが重要だと再確認した講演会でした。(AANウェブ編集部・松本理恵)

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