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緑茶パワー――ハセ博士のヘルシー情報最前線(110)

 緑茶が健康によいことが最近よく知られるようになってきました。

 茶どころで有名な静岡県中川根町では胃がんの発生率が低いことが分かり、注目を集めたのが最初と言われています。

 その後の研究で、抗酸化作用や抗変異原作用、血圧上昇抑制作用、コレステロール値上昇抑制作用、血糖値降下作用、抗菌作用が解明されています。

 さて今回は、この緑茶は認知障害(痴呆症)にも有効だと言う話題です。これは、東北大大学院医学系研究科の栗山進一講師らの調査で分かったものです。

 研究は2002年7~8月、仙台市在住の70~96歳の男女約1000人を対象に行なわれたもので、緑茶を飲む頻度などの食生活と記憶力や図形を描く力などの認知機能についてのテストをしました。

 その結果、緑茶を1日2杯以上飲む人は、週3杯以下の人に比べて認知障害になっている割合が半分以下であることが分かりました。また、緑茶を1日2~3杯飲む人と、4杯以上飲む人の間では差は見られないことから、1日2杯程度で効果が出る可能性があるそうです。

 記憶力が衰えるなどの認知障害は、脳の神経細胞が活性酸素などで障害を受けることが原因のひとつとされています。今までの研究でも、緑茶に含まれるカテキンには活性酸素の働きを抑えたり神経細胞が傷つくのを防いだりする働きがあることが明らかになっています。いずれも動物実験などでの研究結果だったのですが、ヒトを対象に効果が裏づけられたのは初めてだそうです。

 研究者によると、今後さらに海外などで緑茶を飲まない人を集め、緑茶を飲んだ時との差を調べる予定だそうです。

 私は緑茶が大好きで、毎日少なくとも3杯は飲んでいますので、痴呆にならなくて済むかも……。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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