アンチエイジングニュース

カラーコンタクトの安全性――ハセ博士のヘルシー情報最前線(108)

 目が悪いわけでもないのに単にオシャレのためにファッションとしてカラーコンタクトをする人が最近増えています。ところが、このカラーコンタクトレンズで目に障害を起こしたという苦情が相次いでいます。

 この事態を重く見た国民生活センターが調査したところ、カラーコンタクトレンズを30分着けるだけで眼に障害が出る場合があり、カラーレンズには安全性に問題があるという緊急情報を発表しています。

 調査では、8種類のレンズを5人に30分間装着してもらい、外した後に目を調べました。その結果、6種のものが角膜の表面に細かい傷がつく「点状表層角膜症」を起こすことが分かりました。

 レンズの保存液につけた実験では、12種のうち4種で色素が、3種でチタンやアルミニウムが溶け出すことが明らかになったそうです。
眼の細胞の働きに対する影響を調べたところ、12種中2種で正常な細胞増殖が抑えられることも分かりました。

 これらの結果からカラーコンタクトレンズ使用についてのガイドライン策定などを求める要望書を国民生活センターは厚生労働省などに提出しています。

 専門医によると、コンタクトは異物であるうえ、カラーレンズは無色のものに比べて酸素を通しにくいため、より角膜炎などを起こしやすいのではないかということです。

 コンタクトレンズの使用は角膜に傷をつけたり、保存状態が悪いと細菌が繁殖して眼に細菌感染を起こしたりすることが知られています。

 単なるファッションでの使用はなるべく避け、またやむなくコンタクトレンズを使用しなければならない人も、注意点を十分守って使用してください。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧