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健康に効く話(35)美肌に期待!? 南米のフルーツ「カムカム」

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 美肌を作るビタミンCが豊富に含まれている果物と言えばレモンやアセロラでしょう。このほかにもう一つ知っておきたいのが、最近注目されている「カムカム」です。

 その名を聞いたことのなかった私は、カムカムと言われても全くその姿がイメージできず……。その正体はペルー・アマゾン川流域で発見されたフルーツなのでした。フトモモ科に属する植物で、直径2~3センチの赤紫色の実なのです。

 現地の人々は昔から美肌や風邪予防、便秘、肥満抑制などによいとして、果肉を食べたり果汁を飲んだりしていたそうです。

 カムカムの魅力は何と言ってもビタミンC含有量の豊富さにあります。果肉100グラム当たり2780ミリグラムのビタミンCを含有しています。その量はレモンの約60倍、アセロラの2倍もあり、「ビタミンCの王様」とも言われます。

 早速私も写真の「カムカムビタミンC」(アマゾンカムカム社製)を飲んでみました。味はアセロラに似ていますが、もっと酸味が強い感じです。

 実はカムカムが日本で普及しつつある背景にはアマゾン地域の貧しい農業事情があります。この地域では農民たちが現金収入の手段として麻薬の原料となるコカ栽培を行なっていました。ペルー政府はバナナやカカオへの転作を奨励しましたが、「買い叩かれる」と嫌がって作らなかったそうです。

 こうした状況を目のあたりにしたNGOカムカム協会で、東京農大OBの鈴木孝幸氏がカムカムへの転作を進めるプロジェクトを立ち上げました。つまり、カムカム普及にはペルーの農民救済や麻薬撲滅の願いが込められているのです。

 2000年には東京農大でも協力体制が作られ、国際農業開発学科熱帯作物学研究室に「カムカム協会東京本部」が置かれていて、ペルー本部の支援を行なっていると言われます。カムカムを使った商品にはジュースや酢などがあります。また、ファミリーレストランの中にはメニューにカムカムジュースを置いているところも。

 何はともあれ、女性にとってはうれしいニュース。機会があれば一度試してみてはいかがでしょうか。(医療ジャーナリスト・狩生聖子)

参考文献:「産学プロジェクトで拡大 カムカム」(『健康産業流通新聞』平成17年9月8日)。

狩生聖子
狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

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