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新車のにおいと健康――ハセ博士のヘルシー情報最前線(99)

 新車は気持ちのいいものです。新車が届けられる時はウキウキしてしまいますね。ところが最近のニュースによると、新しい車のにおいは健康被害の原因になるということです。

 これは、ミシガン州にある環境保護団体「エコロジー・センター」が発表したもので、2000~2005年に売り出された新車には、不燃材として用いられ、人体に影響のあるポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)が検出されたということです。

 報告書によると、直射日光を受けて車内の温度が摂氏90度近くになった場合、PBDEの分解が起こり、さまざまな毒性物質が車内に放たれることになると警告しています。

 PBDEの値が最も高かったのは、高級車メルセデス・ベンツで、次がクライスラーだったそうです。一方、韓国のヒュンダイ社製、スウェーデンのボルボ社製の車は、値が低かったとのことです。

 このPBDEは全世界で厳しく制限されている化学薬品で、動物実験では出生前後にPBDEにさらされた場合、脳の発達に問題が生じることが明らかになっています。さらに、学習や記憶、行動の面で問題が生じたり、成長期に甲状腺ホルモン濃度が低下して生殖機能や免疫システムの機能低下が起こったりする可能性が指摘されています。

 というわけですので、新車に乗られる方、ご注意を。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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