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団塊世代の性生活――ハセ博士のヘルシー情報最前線(93)

 いくつになっても豊かで満足のいく性生活を送りたいものですが、年齢を重ねてゆくにつれてだんだんと弱くなっていくのを実感します。ところが、最近の調査結果によると、性的満足度は年齢とは必ずしも関係がないとの報告がありました。団塊の世代としては非常に気になるところですので、取り上げてみます。

 この調査は、ノルウェーのオスロにあるRikshospitalet-Radiumhospitalet TrustのSophie D Fossa教授らが、オスロ大や米Bergen大、ハーバード大などとともに行なったもので、英国泌尿器科学雑誌 BJU International(Volume 97, pages 316 to 323. Feb. 2006)に報告されたものです。

 調査は、20歳から79歳までの1185人のノルウェー人男性について、性欲や勃起能力、射精能力などを含めたセックスライフに満足しているかどうかを調べたものです。

 これらの各項目の性的満足度を4段階に分けて統計を取ると、以下のようになりました。

(1)性欲:平均値は2.19で、20代は2.79、70台では1.54と、年齢とともに低下していた

(2)勃起能:平均値は2.83で、20代の3.63から、50代になると急激に低下して3.03、70代では1.60であった

(3)射精能力:平均値は3.28であり、20代の3.85から60代で急激に低下して、70代の2.32となっていた

 やはり、これらの性機能の各項目については、年齢が高まるにつれて低下しているわけです。

 ところが、これらを総合した性的満足度は、20代の男性は2.79で、続いて50代が2.77となっており、30代の2.55、40代の2.72よりも高い満足度であることが分かりました。ちなみに、60代は2.46、70代は2.14だったそうです。

 すなわち、性に関する各項目では、性欲は加齢との一致率が22パーセント程度、勃起能力は33パーセント、射精能については23パーセントであったのに対し、これらの性生活全体を考えると、その一致率は3パーセントしかなく、加齢につれて性機能は低下するものの、性生活の満足度では年齢とは必ずしも関係していないことになります。

 どうです、団塊の世代の男性諸氏、まだまだいけますよ!

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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