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癒しの効果――ハセ博士のヘルシー情報最前線(83)

 癒しサロンが街のあちらこちらで見かけられます。足裏マッサージを受けるのは気持ちのよいものですが、今回は癒し効果に関する2つの話題を取り上げてみました。

犬の癒しは特に心臓病患者に効果的

 犬との短時間の触れ合いは、心臓病患者の不安軽減に有効で、人と接するより効果をもたらすそうです。これは、米カリフォルニア大チームが米心臓病協会会合で発表したものです。

 研究では、心不全で入院中の患者さん76人(平均57歳)を3班に分け、12分間にわたって(1)ボランティアが連れてきた犬と触れ合う(2)ボランティアだけの訪問を受ける(3)ベッドで安静にする、を実行してもらいました。

 その結果、犬と触れ合った患者さんは不安の強さが訪問前より平均24パーセント低下していたそうです。一方、人の訪問では10パーセントしか低下せず、また安静にしていた患者さんは変化はなかったということです。

 ストレスホルモンの量も、犬と接した患者さんは17パーセントも低下し、人によるもの(2パーセント)を大きく上回ったそうです。

世界遺産の熊野古道ウォーキングの癒し効果

 人が歩ける道として、世界で2つめの世界遺産となった熊野古道をウォーキングすると、免疫力が増加し、ストレスが改善し、気分が改善するそうです。

 これは2005年12月に京都大で開催された「第9回日本代替・相補・伝統医療連合会議(JACT)第5回日本統合医療学会(JIM)」で発表されたものです。

 和歌山県立医科大らが参画した、熊野古道ウォーキング調査プロジェクトチームの調べによると、のべ119人を対象に実施した平地の公園ウォークとの比較調査により、熊野古道ウォークの健康効果を科学的に実証されたそうです。

 犬を連れて熊野古道ウォーキングすると、その効果は倍増する?

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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