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サプリメントからの摂取はホドホドに――ハセ博士のヘルシー情報最前線(77)

 大豆食は健康にいいと信じられています。もちろんウソではありません。

 大豆に含まれているイソフラボンには女性ホルモンと類似の作用があるため、更年期障害の緩和や乳がん、骨粗しょう症の予防効果があると言われています。一方でこの女性ホルモン効果が逆に作用し、乳がん発症や再発のリスクを高めるのではないかという議論もあります。

 大豆を豆腐などの食品から取るのは全く問題ないのですが、サプリメントから取る場合は簡単に大量のイソフラボンを摂取することになりますので、問題が生じる可能性は否定できません。

 今回、食品安全委員会食品専門調査会(上野川修一座長)は、「大豆イソフラボンを食事以外から摂取する場合は、1日30ミリグラム程度」と発表しました。

 大豆イソフラボンの食べ物からの摂取量が平均的な、閉経前の日本人女性21人について調べたところ、さらに大豆イソフラボンを1日約57ミリグラム追加で摂取した場合は血中の女性ホルモン濃度が約3割低下したという研究結果が出ました。

 そこで調査会は、特保として上乗せ摂取する場合の安全な上限値を、57ミリグラムの約半分の約30ミリグラムと設定したのです。

 その根拠には少し疑問がありますが、「(一般の)大豆食品の安全性を問題にしているわけではなく、特保として上乗せ摂取する場合の評価」と強調しており、理解できます。

 サプリメントの錠剤などには薬と同じように精製された化学製品が大量に含まれています。健康食のサプリメントだからといって取り過ぎないようご注意ください。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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