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カフェイン入り飲料――ハセ博士のヘルシー情報最前線(75)

 缶コーヒーやコーラはカフェイン入りとカフェイン抜きが売られています。しかし、カフェインは取りすぎると眠れなくなるだけでなく、頭痛の原因にもなります。一方でカフェイン摂取は血圧を高めることが知られており、高血圧の人には大変気になります。

 今回、Harvard大Brigham and Women’s病院のWolfgang C. Winkelmayer氏らが、米国の女性看護師を対象とする健康調査のデータを元に、カフェイン含有飲料、特にコーヒーと紅茶、コーラと高血圧リスクの関係を米国医学会誌Journal of American Medical Association(JAMA, 2005 Nov. 9; 論文タイトル:Habitual Caffeine Intake and the Risk of Hypertension in Women)に報告していますので、その話題をお送りいたします。

 結論を先に言えば、コーラのカフェイン入り飲料の摂取が増えると高血圧リスクが上昇しますが、コーヒーではリスク上昇は見られず、面白いことに摂取量が増えるとむしろリスクは減少したそうです。

 研究では、看護師健康調査(NHS) IとNHS IIの対象になった米国人女性の中から、1990年と91年の時点で高血圧でなかった人(それぞれ5万3175人と9万4503人)について、2年ごとに食品と飲料の摂取に関するデータを調べました。

 ちなみに2002年(NHS I)または03年(NHS II)までの期間中に、NHS I群では1万9541人、NHS II群では1万3536人が高血圧と診断されたそうです。

 これらの人について、1日のカフェイン摂取量を調べ、20ミリグラム未満~最高群で約600ミリグラムまでの5郡に分け、カフェイン摂取量と高血圧のなりやすさを比較したところ、直接的な関係は認められなかったそうです。

 次いで、カフェイン含有飲料の種類別に摂取量と高血圧リスクの関係を調べました。その結果、コーヒーの場合は、高血圧リスクとは無関係だったそうで、逆に摂取量が多いと高血圧のリスクは減少していたそうです。

 カフェイン入り紅茶の場合には、摂取量の増加につれて高血圧リスクは若干上昇していましたが、その程度は低かったそうです。

 一方コーラの場合は、摂取量が増加すると高血圧リスクが上昇することが明らかになりました。

 今のところ、コーラによる高血圧リスクの上昇については、カフェイン以外の含有成分の関与が想定されるため、今後さらに研究が必要だということですが、普通のコーラでもダイエット・コーラでも同様の結果だったそうですので、今後の詳しい研究結果が出るまでは注意される方がよいように思います。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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