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柴門ふみさんが語る愛と希望と恋のホルモンパッチ(6)痛い目に遭って経験値を上げる

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痛い目に遭って経験値を上げる

 年齢を重ねることはけっこう楽しいことなのだという漫画家・柴門ふみさんが「大人になるとっておきの方法」を教えてくれる。

――柴門さんのお話をうかがうと、年齢とともに趣味が広がり、いいものが分かってくるということで、年齢を重ねることが楽しみになってきます。

 本当にそうですよ。

――40代くらいになってからの恋愛がはまるのは、いいものが分かるようになった世代だからかもしれませんね。「本物はこっちだ!」と気づくんですね。

 「本物はこっちだ!」と気づくことがあるかもしれませんね。「本物」は若いころは分かりません。私の場合若いころはイケメンのアイドルをステキと思っていましたが、今見るとただの若者に過ぎない(笑)。
 見た目と中身は全然別のもので、口べたの誠実な男がいいんだよ、とやっと分かりましたね、40代になって。本当に大切な人を見つけられるのは40代以降だと思います。

――恐ろしい話ですね。

 ただ、気づくかどうかは、それまでに経験を積んで痛い目に遭って経験値を上げたかどうか次第です。人の中身が見えるようになったのは経験値を上げて、人を見る目が養われたからです。その結果、「顔がいい男は女に甘やかされてロクなやつがいない」とか(笑)、そういうことが見えるようになったのです。

――その説については私は高校時代から気づいていましたが、誰も私の声に耳を傾けてくれませんでした(笑)。

 女はなかなかそれに気づけません。自分かわいさで、やっぱりイケメンがいいと思ってしまうんです。

――柴門さんでも気づかなかったんですか。

 はい。気づいたのは45歳です(笑)。経験値を上げたおかげで、「調子のよすぎる人間は信用するな」とか「あまりにもほめて来る人も信用するな」とか、いろいろ学びました。ぶっきらぼうでつっけんどんなくらの人のほうが人間として正常なんですね。愛想なんか言わない人のほうが、初対面はとっつき悪いですけれど信用できますよ。こういうことはすべて経験値を上げた結果ようやく見えてきたんです。

――痛みを経験しないと人を見る目を養えないんでしょうね。でも、小さな痛みでは経験値を上げることにつながらず、「次は大丈夫だろう」と同じ過ちを繰り返すことがあるかも知れません。

 3度目に大きな痛みが来てやっと目が覚めて、「ああやっぱり間違っていた」と気づくんです。そして、もう間違わないぞと決意します。3度目の正直ですね。でもそこに到達するまでが大変です。
 痛い目にいろいろ遭ってきましたが(笑)、これからマンガで描いていきます。全部ネタになりますから私の場合はそれが強みですね。けっこう痛い目に遭っても、いずれネタにできる(笑)と思えば我慢できる。逆に「こんな痛い目に遭ってよかった」とちょっとうれしくなったりします。

――それならストレスはたまりませんね。

 発表した段階で発散できますが、ストック状態ではストレスですよ。ですので、ストレスがある人はそれを表現してしまえばいいんです。人に話してしまえばいいんですよ。それも愚痴を言うのではなく、笑い話としてオチをつけて、一緒に笑ってくださいというふうに言えば周囲も楽しめます。

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