アンチエイジングニュース

 花粉にさらされたり、汚れた部屋に入ったりすると、途端にくしゃみや鼻水、鼻づまりが起こる……。アレルギー性鼻炎は命にこそかかわらないものの、日々の生活に大きな支障を及ぼします。近年は受験生にも深刻な被害をもたらしているとか。

 このアレルギー性鼻炎に「黄金桂」(おうごんけい)という烏龍茶の一種が有効であるという興味深い報告が、さる1月27~28日に大阪で行なわれた日本未病システム学会でありました。

 調査を行なったのは㈱伊藤園・中央研究所と日本薬科大学、丁宗鐵教授らのグループです。臨床試験では1年を通して症状が起こる「通年性アレルギー性鼻炎」の患者32人(17~30歳の男女)を2群に分け、この黄金桂入りのペットボトル(250ミリリットル)を1日3本(750ミリリットル)、4週間続けて取ってもらい、対照群と比較してその変化を見ました。試験は医薬品と同じ手続きで、厳密に行なわれたといいます。

 試験の結果、黄金桂を摂取した群ではくしゃみで31パーセント(対照群11パーセント)、鼻詰まりでは31パーセント(対照群11パーセント)の人が改善されました。また、黄金桂の摂取群ではアレルギー反応が主に起こるとされる、鼻の奥の「下鼻甲介粘膜」(かびこうかいねんまく)の色調にも変化が表れました(多くの患者で蒼白から赤または薄赤と、正常な粘膜に近い色になりました)。全般改善度は対象群32パーセントに対して、黄金桂摂取群では69パーセントと有意に高いことが確認されたのです。

 黄金桂は緑茶の一種です。緑茶に含まれるカテキン類にはアレルギーを抑える作用があることが確認されていますが、中でも黄金桂はほかのお茶に秀でてその作用が強いと言われます。今回の試験はその作用を裏付けるものと言えるでしょう。

 共同研究者の1人である丁教授によれば、「黄金桂入りのお茶を飲むことで、通年性鼻炎の症状を和らげる作用が期待できる。薬と一緒にうまく併用するといいでしょう」とのことです。別の実験では花粉症の症状改善効果も確認されているそうです。黄金桂はペットボトル入りのもののほか、中国茶を販売しているお店などでも購入できるので、興味のある方はお試しを。

狩生聖子
狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧

  • アンチエイジングセミナー2017
  • アンチエイジング大賞
  • 管理栄養士監修 アンチエイジングレシピ集
  • アンチエイジングのヒント
  • アンチエイジング医療機関へ行こう!

よく読まれている記事

まだデータがありません。

医療機関のご紹介

テーマ別に対策を学ぶ