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効果的な風邪の予防法――ハセ博士のヘルシー情報最前線(70)

 いよいよ風邪のシーズンです。今年は鳥インフルエンザの話題も加わって、今からその予防には十分な注意が必要です。

 最近の研究によると、風邪の予防には一般に信じられているヨード液でのうがいよりも水でのうがいの方が効果が高いという報告がありましたので、お知らせします。

 これは、京都大保健管理センターの川村孝教授らが行なった調査で明らかになったもので、水だけのうがいで風邪の発症率が40パーセント低くなったのに対し、ヨード液でのうがいには明確な予防効果はなかったということです(10月28日付『京都新聞』)。

 研究では18歳から65歳の男女384人を対象に、1日3回以上水でうがいした群、同様にヨード液でうがいした群、うがいしない群の3つに分け、12月から翌年3月の間に風邪をひくかどうかを調べました。

うがいでいこう その結果、1ヵ月の発症率を比較すると、うがいをしない人の発症率は26パーセントだったのに対し、水うがい群は17パーセント、年齢構成などを考慮すると発症率は40パーセント低く、風邪の予防効果が認められたそうです。一方、ヨード液うがい群は24パーセントで、うがいなしとの間に明確な差はなかったとのことです。

 この結果から水うがいに風邪の予防効果が実際にあることが確認されたのに対し、ヨード液うがいについては予防効果が認められなかったのは意外で、粘膜細胞への作用なども考えないといけないのかも知れないとされています。

 また、同時に抗炎症薬(ロキソプロフェン)の効果を調べたところ、初期症状を和らげる効果は認められましたが、投薬しない人に比べて治癒が遅くなる傾向も見られたということです。

 皆様、風邪には十分ご注意を!

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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