アンチエイジングニュース

抗菌○○と記載された製品が数多く出回っています。
その中でも一番目に付くのが抗菌石けんですが、今回はこの抗菌石けんの使用は健康に悪い可能性があるという話題です。

これはバージニア工科大学の研究者らが、抗菌石けんなどの使用はクロロホルムの暴露につながなるので使用しない方がよいと述べています。「環境化学と技術」誌(Environmental Science & Technology’s science 2005, April)に、バージニア工科大学のPeter Vikesland氏らが報告したものです。

それによりますと、多くの抗菌石けんに使われているトリクロサン(triclosan)が、水道水に含まれる塩素と反応して人体に影響するクロロホルムを作り出すことが分かったそうです。ご存知のように、クロロホルムは発がん物質として分類されています。

研究では、家庭で日常使われる状況でのトリクロサンの影響を調べました。その結果、トリクロサンが含まれている抗菌石けんを通常の塩素処理した水道水を用いて使用したところ、有害物質であるクロロホルムが発生し、皮膚や呼吸などを通して体内に取り込まれることが分かりました。

トリクロサンは人工抗菌剤で、広い抗細菌作用があり、最近では抗菌化粧品やクリーム、ローション、石けんなどに多く使われているものです。また、プラスチックやさまざまな樹脂、繊維、医療用具、食品の保存剤にも使われています。

今までもトリクロサンが太陽に当たるとダイオキシンが発生することが、ミネソタ大の研究により明らかになって大問題となっていましたが、今回の報告で違った角度からもトリクロサンの危険性が明らかになったわけです。

ご存知のようにダイオキシンは体内に長期間蓄積し、ガンなどを発生させるもので、ベトナム戦争で米軍が枯葉剤として使用し、その後に奇形児が多く生まれたことでも有名です。

皆様、抗菌石けんなどを使う場合は、その製品にトリクロサンが含まれているかどうかもお気をつけください。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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