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ペットによるストレス解消――ハセ博士のヘルシー情報最前線(67)

 患者さんの癒しにペットが効果があるとして、アニマルセラピーが盛んに言われるようになってきました。確かに高齢の方が集まる際の話題として、健康の話とともにペットの話が多く出てきます。

 ペットの代表である犬と散歩をするとストレスが解消されることが証明されたというのが今回の話題です。

 酪農学園大獣医学部獣医学科の本岡正彦氏らが行なった研究によると、高齢者が犬とともに過ごすと副交感神経が活性化されることが分かったというものです。

 研究では、健康で高齢の男女13人に犬と30分間散歩してもらい、その間の自律神経活性の変化を調べ、ひとりで散歩した場合と比較しました。

 その結果、副交感神経の活性値が明らかに上昇しており、しかも、散歩の日数を重ねるごとに血管拡張を起こし、安静を支配する副交感神経が活性化されていました。その一方で、神経の興奮を支配する交感神経活性は抑制されていました。

 ちなみに海外の研究でも、ペットの飼い主は心臓病退院1年後の生存率が高かったという報告や、ペットの飼い主は血圧や血液中の中性脂肪値などが低いことも報告されているいるそうです。

 高齢者の方は不眠症になったりうつ症状が多かったりすることが知られていますが、ペットによってストレスを緩和できれば、さまざまな疾患の予防につながります。もちろん高齢の方だけでなく、若い方にも効果があると思われますので、生活環境が許せばお試しになる価値あり、です。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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