アンチエイジングニュース

注射でダイエット

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

アンチエイジング治療のひとつに「脂肪溶解注射(メソセラピー)」があります。メソセラピーとは1952年にフランスのDr.Michel Pistorが開発した、注射でビタミンや薬剤を皮膚内に注入することにより痛みを緩和する治療として始まりました。現在日本で「メソセラピー」というと、注射を使ったダイエット治療を指します。

 ダイエット治療に使われる薬剤は、主にホスファチジルコリン(Posphatidylcholine)が使われています。ホスファチジルコリンは、もともと脂肪肝や高脂血症などを治療する血清脂質改善薬です。

メソガン 「メソガン」という均一に一定量の薬剤を注射できる機器か、小型の注射器で少しずつ数回に分けてホスファチジルコリンを主とする薬剤を皮膚内に注射します。ホスファチジルコリンを皮膚内に注入すると、脂肪が細かく溶け、血中に出て排出されることから、ダイエットを可能にします。1回の治療範囲が手の平2枚分までと限られているため部分やせに適しています。

メソセラピーのデメリットとは

 まず、治療に適する人と適さない人がいます。

 注射を数回打つ治療法のため、痛みに極端に弱い人には適しません。痛み緩和のためホスファチジルコリンに麻酔薬をブレンドした薬剤を使用するため、麻酔作用のある他の薬を服用している人も避けた方が賢明です。ホスファチジルコリンは大豆から作られる成分のため、当然ながら大豆アレルギーの人は治療できません。さらに、糖尿病、心疾患、腎疾患、高血圧、甲状腺機能亢進症の人、妊娠している人あるいは妊娠している可能性のある人も治療できません。

 また治療後の注意点としては、1回の治療では効果が得られないことが多く、通常効果を確認できるのが2~3回後です。さらに注射跡が赤くなったり、腫れることがあります。注射部位を中心に筋肉痛のような痛みが1週間位続くこともありますので、スポーツを楽しむ直前にメソセラピーを行なうのもおすすめしません。

 注射後はその日のうちに注射部位に薬剤がなじむようよくマッサージすると効果的です。反対にマッサージしないと注射部位に薬剤がたまっているため、しこりができてしまうことがあります。できたしこりは、いずれはなくなりますが、解消するまでに長期間かかってしまうこともあります。

メスを使わないメディカルダイエット

 医療機関におけるダイエット治療というと、皮膚を小さく切開し細い管から脂肪を吸い取る脂肪吸引があります。脂肪吸引に比べてメソセラピーは腫れたり、痛みを伴ったりするダウンタイムが少なく、通常1回の治療は約10分程度で済みます。1回痩せた部分は、過食したり運動を極端に怠ったりなど、これまでの生活と比べて肥満を招くような生活を行なわなければリバウンドしにくいといわれています。

 「この部分だけ特に痩せたい」と思っている人には、メスを使わない「メソセラピー」は医療機関でできる有効なダイエット法のひとつです。よくデメリットを理解した上で治療をお考えください。
(AANウェブ編集部・松本理恵)

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧