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 爪が濁ったり、厚くなったり、ボロボロ欠けていたり、という場合、「爪の水虫」である可能性が高いと言えるでしょう。

 爪の水虫は足の「爪白癬」と言って、水虫の中でも治りにくいタイプと言われています。

 足白癬(足の水虫)をきちんと治さなかったため、白癬菌が足の皮膚から爪に感染して起こるケースがほとんどです。足の水虫歴10年以上の人の約85パーセントは爪白癬にもかかっているというデータもあります。

「ボロボロになっている爪を見せるのが恥ずかしくて、裸足になれない」
「爪がひび割れているので、靴下が履けない」
 というのも、爪白癬の人が多く訴える悩みです。

 ミルディス皮フ科(東京都足立区)の村上義之院長は言います。
「このタイプの水虫では外用薬は患部に届きませんから、飲み薬が欠かせません。足の水虫を治しても爪をそのままにしておくと再び感染する可能性があり、内服薬できちんと治す必要があります」

 内服薬で特に効果が高いと言われている薬に、イトラコナゾール(商品名:イトリゾール)と塩酸テルビナフィン(商品名:ラシミール)があります。いずれも真菌の細胞膜の成分であるエルゴステロールという物質の合成を阻害するもので、薬の有効成分が病巣に届くと、白癬菌の細胞膜が破れて死滅するわけです。「人間の細胞膜にはエルゴステロールが含まれていないため、大きな副作用は起こりません。薬が爪に長くとどまるので、治療期間は従来より短くて済むのです」(村上院長)

 例えば、イトラコナゾールでは「パルス療法」といって、1日400ミリグラムを1週間内服してもらった後、3週間薬を休む、というサイクルを3回繰り返します。この方法だと薬を飲む日数は合わせて21日で済むことになります。

 なお、内服薬は市販されていないので、使いたい場合は皮膚科を受診しましょう。足の水虫を治したいなら今がチャンスなのです。寒いシーズンのうちに白癬菌とさよならして、美しい足で春を迎えたいものです。

参考資料:『週刊朝日増刊 家族が守る お父さんの健康』(朝日新聞社)、爪ネット(http://www.tsumenet.com

ミルディス皮膚科
東京都足立区千住3-98-305
電話:03-3882-5450
ファクス:03-3882-5452
ホームページ:http://www.mildix.com/

狩生聖子
狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

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