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健康に効く話(25):中途半端な水虫治療

 水虫ではないか?という疑いを持って病院(皮膚科)に行くと、顕微鏡検査で患部に白癬菌がいるかどうか調べてくれます。病変部の皮膚表面をピンセットで削り取られるだけのもので、5分程度で結果が出ます。

 「検査の時にはできるだけ未治療の状態で受けるのが大切」と言うのは、ミルディス皮膚科(東京都足立区)の村上義之院長です。

「患部に水虫薬をつけると一時的に白癬菌が減って、菌の検出率が低下します。検査前には水疱をつぶすことも爪を切ることも控えてください」

 水虫と診断された場合、多くは白癬菌を殺す作用のある抗真菌剤の外用薬を使います(飲み薬については次回参照)。外用薬にはクリームや液体、軟膏、ゲル、スプレーなどさまざまな形状のものがあり、使う部位や症状によって使い分けます。市販の大衆薬でも主成分はほぼ同じであり、いずれもきちんと使えば水虫はよくなるのです。

 しかし、薬を使っているのになかなか治らないと悩んでいる人が多いのも事実です。これはなぜでしょうか。

「実は外用薬を正しく塗ることができている人は意外に少ないんです。そのために再発を繰り返してしまうんですね」(村上院長)

 そこで、村上院長に薬の正しい塗り方をアドバイスしてもらいました。

(1)最低1ヵ月は薬を塗り続ける=足の皮膚の角質層が新旧入れ替わるのには、約3週間かかる。症状がなくなっても最低1ヵ月、できれば2~3ヵ月は薬を根気よく塗り続けること

(2)薬は両足に塗る=白癬菌は目に見えないところにも潜んでおり、片足が水虫の場合、もう片方にうつっていることも多い

(3)患部の周囲を含めて薄く広く塗る=指の股から足裏まで、薄く広く利用する

「中途半端な治療では再発する上、周囲の人たちを感染させてしまう確率が高い。治そうと決めたら徹底的に治しましょう」と村上院長は話しています。

参考資料:『週刊朝日増刊 家族が守る お父さんの健康』(朝日新聞社)

ミルディス皮膚科:東京都足立区千住3-98-305
電話・ファクス:03-3882-5450/03-3882-5452
ホームページ:http://www15.ocn.ne.jp/~mildix/

狩生聖子
狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

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