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健康に効く話(24):冬の水虫は女性に多い?

 いきなりですが、今日は水虫の話です。水虫って暑い季節の病気では?と思っている人も多いかもしれませんが、ブーツを履く機会の多い女性は冬に悪化するケースも。また、症状が比較的出にくい秋から冬場は治療の絶好のチャンスとも言われます。

 このことを詳しくお話しする前に、初回は水虫の正体から解説して行きましょう。水虫は「白癬菌」(はくせんきん)という真菌(カビ)が原因で起こる感染症です。白癬菌は皮膚の角質の成分であるケラチンが大好物で、ケラチナーゼという酵素でケラチンを溶かし、栄養源にしています。

 白癬菌は足だけでなく、頭部や陰部、臀部などにもできますが、多くは足にできます。靴や靴下で蒸れやすく、高温多湿を好む白癬菌のかっこうの棲家となるからです。

 水虫は次の4つのタイプに分けられます

趾間型(しかんがた)いちばん多い水虫。足の指の間に発症し、指の間が赤くはれあがったり、皮がむけたりする。たいていの場合、かゆみがある。

小水疱型(しょうすいほう)足の裏や側面など、毛の生えていない皮膚の厚いところにできる水虫。小さな水疱(水ぶくれ)が集まってできており、かゆみが強いのが特徴。

角化型(角質増殖型)足の裏から足のふちまでの角質が硬くなり、ボロボロと皮が剥けたり、かかとがひびわれてきたりする。かゆみもなく水ぶくれができることもないので、肌荒れやあかぎれと間違われ、水虫と気づかないことも多い。

爪白癬(つめはくせん)爪の水虫。爪になぜ水虫が?と思われる人も多いだろうが、爪も皮膚の一部であり、白癬菌がうつる。爪白癬は足の皮膚の水虫が爪にうつるケースがほとんどだ。先が白くにごることからはじまり、やがて爪が厚くなったり、ボロボロと欠けてきたりする。

 いかがですか? 特に「角化型」と「爪白癬」の症状については、「まさか水虫とは思わなかった」という人が多いのではないかと思います。しかし、これが家族中に水虫を繁殖させてしまうこわいところです。水虫はバスマットやスリッパなどを介して、感染します。家族の足を互いに一度チェックし合って、疑わしい症状があれば早めに治療を開始しましょう。

 専門医によれば、水虫に使う抗真菌薬には外用薬と内服薬がありますが、ほとんどの場合は外用薬で間に合います。市販の薬にも多くの治療薬がありますが、水虫に似た病気もあるので、一度は医療機関(皮膚科)を受診したほうがよいとのことです。検査では顕微鏡を使い、患部に白癬菌がいるかどうかを確認してくれます。

参考資料:『週刊朝日 増刊 家族が守る お父さんの健康』(朝日新聞社)、「水虫・com」(www.mizumushi.com

狩生聖子
狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

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